2015年06月02日
和歌山 出会い系サイト強盗殺傷事件② ~悲しい真実~
◆13年前の悲しい真実◆
友はなぜ殺人を犯したのか…
和歌山 出会い系サイト強盗殺傷事件
〓その②〓
引き続き…
僕の旧友、K太(仮名)が犯した殺人及び殺人未遂事件について
事件の真相に迫りたいと思います
▼2002年7月7日、七夕の夜…
中村千秋さん(仮名・当時26歳)が殺害され、
人里離れた山奥で焼却されるという惨い事件が発生した…
……………………
事件発生の約1年前…
旧友のK太は、整備士として自動車メーカーに勤務
その頃、出会った女の借金を肩代わりし、結婚したが、
妻が借金を踏み倒し、わずか5ヶ月で離婚。
傷心の時期にあったK太は、
携帯電話の[出会い系サイト]が心の拠り所となり…
そこで新たな女性と知り合う…
◆小池翔子(仮名・当時24歳)

※↑再現ドラマの翔子役、仁科咲姫さん
▼翔子は、18歳の若さで結婚し、二人の子を儲けたが
5年後(K太と出会う前年)に離婚し、子供たちと実家に戻っていた。
その頃の翔子もまた、出会い系サイトにのめり込む…
同じサイトで出逢ったK太と翔子…
翔子は、子育てを実家任せにして、K太とのデートを重ねていった。
2人の関係は次第に親密さを増し
幼少の頃から侘しい家庭環境で育ったK太は、
心優しい翔子に恋をしてゆく…
▼交際を始めて数ヵ月…
翔子と居る幸せを感じながらも
彼女を離したくないという思いが、日に日に増してゆくK太。
そして以降…
翔子との関係が、あらぬ方向に動き始める…
……………………
▼ある日…
待ち合わせの場所に翔子が到着した
見ると、腕に包帯を巻き、元気がない…
「その腕どうした!?」
心配するK太に、翔子は話し出した
『実は、あなたの前の奥さんに乱暴されて』
「え!?」
更に…
◆前妻がヤクザを雇い、酷い嫌がらせをしてくる
◆このままではお互いの為に良くないと、
翔子は別れ話を切り出すが…
K太は「僕が君を守る!」と、恋心が更に炎上した。
▼数日後…
K太に、知らない番号から1本の電話が入る…
「はい、もしもし…」
『君、翔子さんと付き合ってるK太君だよね』
聞いたことない男の声…
しかも、
いわゆる“オネェ言葉”で
自らをヤクザの組員と名乗る男が話しだす
『アナタ、翔子さんを、前妻とヤクザから守りたいんでしょ?』
「え!? なんでそのことを…」
驚くK太に、オネェ組員は、更に驚くべき内容を話した…
◆小池翔子という女性は、
山口組.五代目組長の娘であり
翔子を助けて、一緒になりたければ、まず組長に登録料を払えと…

…あまりのことに混乱するK太…
『組長にとって大切な娘なんだから、金はきちんと払いなさい』と…
二人の事情をよく知るヤクザから突然の電話…
「翔子が組長の娘!?…」
愕然とするK太だが、
覚悟を決める他なく…
必死で働き、組長への金を工面した。
父親がヤクザの組長であることを
『今まで黙っててごめんね』と謝り、金を受け取る翔子
それからというもの…
◆父(組長)が事故に遭って…
◆組員が亡くなり、香典が必要…などと、
日々、金の要求が増すばかり…

K太は貯金も底を尽き、方々から借金まで重ねていく…
そんなK太を見かねた翔子は、
『やっぱりヤクザはもう辞めて』と促す
だが、組を抜けるには[脱会料]が必要と…
これまで払った合計は、85万円に及んだ。
▼暫くするとK太は借金返済の催促に追われる…
催促の電話は、勤務先にまで及び…
K太は、今まで頑張って勤めた会社を解雇されてしまう。
収入がなくなってしまった…
そんなK太に、更なる至難が待ち受ける…
※ 人物名称は全て仮名です
〓その③へ続く〓
Posted by 上野山 智幸 at 16:33│Comments(0)
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